雀荘店員(メンバー)の勧め

メンバーの歴史
雀荘メンバーとは、雀荘で働く店員のことである。店によっては、ジャンボーイ、クルーと呼ばれていたりする。店員ではあるが、実はゲーム代を一番払うお客さんだったりする一面もある。
歴史的には、紀元前13世紀にカースト制度においてシュードラ達の職業であった、その後日本へ渡るが差別制度は残り、えた、ひにんの扱いを受ける。近代まで、川原こじきと呼ばれていたメンバー達の待遇改善を行ったのが、小島 たけお氏である。氏は日本麻雀史上初の天覧試合(天皇が観戦した試合)でオーラスでのリーチ・一発・ツモ・ハイテイ・三色の跳ね満を和了り優勝するなど数々の偉業を成し遂げた。その功績により雀荘店員はジャンボーイという輝かしい称号を得ることができた。
その後昭和時代には、抱かれたい職業NO.1に選ばれるなど、メンバーの社会的な地位は向上した。このときの反映は、かわぐちかいじ氏の麻雀漫画を見ることによって伺い知ることができる。
平成に入り、徐々にメンバーの地位は低下し、ついには、ニートの出現により、ニート>メンバーとまで言われるようになってしまった。
だが依然、遊びながらお金がもらえる、いつも勝ってるから給料もらいながら麻雀したらさぞ儲かるだろう等の理由でなりてが後を絶たないのも現実である。


どんなお仕事なの?

接客業の部分もあるが、仕事の大部分は本走と呼ばれる、お客さんと一緒に麻雀を打つこと。
麻雀の腕が立つものでも、メンバーの制限(後述)や記帳などの運営業務をしながらの麻雀で勝つことは難しい。
ゲーム代また負け分はは、先ず最初に、店からアウトといわれる給料の前借を行いそこから払っていく。ゲーム代、負け分は自腹なのにも関わらず、和了り制限があったりとメンバーとして打つことを強要される。
実際の給料以上に、アウトがかさみ給料以上にアウトを作る”アウトオーバー”の状況になるものも多い。
また、アウトオーバーになりすぎ、姿を消してしまう”アウトバックレ”をしてしまい急に姿を見せなくなり辞めるというパターンも多い。
給料支給額の5割以上残るものが1割
給料が出るものが3割
ただただアウトを増やしに働いているものが半数以上といった内容である。
ほかに仕事がある、寮があるなどの状況下ではないと専門職にするには非常に厳しい内容である。
そのため、フリーの実施回数を実際より少なく計上し、ゲーム代を抜く、セットの売り上げ伝票を隠滅しもって帰るなどの犯罪が多発している。実際にやっている本人達は犯罪の意識はまったくない場合が多い。


仕事内容
1:本走・・・フリーでの卓で4人揃わなかったときに、補充として入る。
2:代走・・・麻雀を打っているお客がラーメンを食う、トイレに入る時などに、少しの時間だけ代わりに打つ。
3:ウエイター(ウエイトレス)業務・・・お茶や食べ物等を出す。静岡人にお茶を出す際には限りなく濃く出す。焼きそばを出す時には、出来上がった後更にレンジでチンするなど、極めて高い技術が要求される。
卓のメンテナンス・・・「toLOVEるー」などと言われたら、ゲタをもって現れ自動卓を修繕する。(国家資格、アモス1級・ジョイナヴィ2級等の免許が必要)
4:ルールの説明・・・店でのルールの説明をする。リンシャンとハイテイは複合するのか?差しウマしても良いのか?など詳しく説明する。メンバー間でルール違うじゃんという場合も多い。
5:ゲーム進行の管理・記帳・・・ゲーム開始時のゲーム代を回収する。ゲームがスムーズに進行しているかチェックし、また、終了時には専用のシートへ着順を記帳する。
3以降はおざなりになる場合が多い。5をおざなりに行い、抜いたーなどといっているメンバーがいたら注意しよう。接客は丁寧い行う事が好ましいのは当然であるが、悪態ついても、麻雀で刺さっている時には許容される。


給料体系
時給は無給〜1500円程度
ゲーム代は他のお客と同様に回収される。
ゲーム代が一定の割合で戻してもらえる(ゲーム代バック)の店、完全にゲーム代がただの店もあるが、引かれっぱなしでトップ賞まで何ももらえないのに持ってかれる場合がほとんどである。
無給等の場合は裏メンと呼ばれゲーム代はただ。


メンバーに良くある決まりごと
本走する際には、通常の麻雀のルールにのっとれば良いはずだが、昔からの因習によって、メンバーは打ち方を制限される。
1:即引っ掛けリーチの禁止


↑のテンパイ時にはをリーチ宣言牌にはできない。
を切ったのち、1巡した後に適当な牌を曲げなければいけない。またをもって来たら更にリーチするためには1巡待たなければいけない。
オーラス跳満条件だろうがなんだろうが直ぐには曲げられない。

配牌時にテンパっていようがをリーチ宣言はできないので、ダブりー一発ツモウラウラウラーなんて手が、300・500等で終わってしまうこともある。また、を出和了るのか非常に悩むところである。

2:オーラスに和了り制限がつく。
オーラストップ以外の着順の変わらない和了り
オーラスの和了り3着、4着の禁止
ドトップ時のリーチ禁止
ダマテンでの、他の着順を変えてしまう和了り 等々

3:東場での上がり制限
1000点で上がっちゃだめ、東1局は副露禁止等、お客さんの親を軽く蹴る行為、またお客さんを案内しづらくする行為が禁止されている。
高い手で和了る事に対して制限はないが、今度はお客からの口撃が始まるのは必定である。

4:連勝の禁止
3連勝以上しちゃだめ(わざと負けなさい)といった決まりごとのある店が多い

5:50000点以上持ったら和了りの禁止
大量に点をかき集めた際には、折り続けて他の人に進行を任す。

等など、店によってはもっと不可思議なメンバー規制もある。


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